ミトコンドリアの活性化に抗酸化意識を

ミトコンドリアを活性化して卵子の質を高める3つのコツ

卵子ミトコンドリアの質を高めると妊娠しやすいの?

ミトコンドリアが卵子・精子の質、妊娠の3ステップ「排卵」「受精」「着床」まで深い関連性があることは、NHKや妊活情報誌など多くのメディアでも取り上げられています。

妊活・不妊治療中の方は、一度は聞いたことがあると思います。

実際に食事や運動といった生活習慣の改善や抗酸化サプリメントを摂取することで、卵子や精子のミトコンドリアを老化からケアする必要性は、多くの専門家が認めるところです。

卵子が老化すると『妊娠しにくくなる』『流産しやすくなる』と聞いたことがある方も、卵子が老化するということはどういうことはご存知でしょうか?

ミトコンドリアの質を高めるためにどうしたら良いのでしょうか?
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卵子の老化とは

加齢で卵子は減る
ご存知の女性も多いと思いますが、卵子はどんなに頑張っても新しく作られることはありません

毎月、1個が排卵されますが、その卵子は生まれた時から卵巣にありますので、30歳の時に排卵する卵子は30年たった卵子ですので、20歳の時に排卵した卵子と比べると確実に10年の老化を重ねた卵子ということになります。

実は、原始卵胞と呼ばれる卵子のもととなる細胞は、生まれる前の胎児の時に600万個もつくられているのですが、生まれた時には卵巣の中にあるのは200万個ほどです。
初潮のある頃には30万個ほどになっています。

月経のある時期を仮に40年として計算すると、一生のうちに排卵される卵子は約500個程になりますが、残りの数十万個は、成熟することなく退化していくことになります。

年齢と一緒に卵子も年をとり、減り続けていくのが、いわゆる「卵子の老化」。
本やテレビなどメディアで紹介されたことで多くの方が知る事になりましたが、実は婦人科系の医療関係者の間では認知されていることでした。

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卵子が老化すると妊活にどんな影響があるの?

卵子の老化にミトコンドリアのケア
肌などは年齢を重ねると、「カサカサ」や「スカスカ」になったり、線維芽細胞、表皮細胞の老化によって、ほうれい線、くすみ、たるみ、しわ、シミなど分かりやすいサインがあります。

卵子や卵巣は老化していても、肌のように見た目ではわかりません。

しかし、細胞遺伝子が傷ついたり、細胞分裂のエネルギー源であるミトコンドリアの機能が弱って、成熟した卵子が育ちにくく、受精しても成長しにくくなるなど、結果的に『妊娠しにくくなる』『流産しやすくなる』ことになります。

卵子のミトコンドリアが弱るのは酸化ストレスが原因!

卵子ミトコンドリアの機能が低下する原因は、実はまだ完全には解明されていません。
そのなかで、多くの研究のなかで、活性酸素のダメージによるものが大きいと考えられています。

活性酸素が体に良くないという話は、聞いたことがある方も多いと思います。

活性酸素は非常に強い力を持っている酸素の一種で、本来は感染予防や代謝などに関わる重要な役割を持っていますが、過剰に摂取されてしまうと、体の細胞をサビつかせ、遺伝子を傷つけたり、老化させたりする厄介なものです。

なので、卵子のミトコンドリアを守るためには、過度な活性酸素が発生する状態を避けること、発生した活性酸素が速やかに除去されること、つまり「抗酸化」が重要だとわかってきています。

ミトコンドリアの役割って何?

卵子の老化を防ぐためにミトコンドリアの抗酸化が大切だと説明しましたが、ここでもう少しミトコンドリアについて紹介します。

ミトコンドリアは、卵子だけでなく私たち人間のほぼ全ての細胞に存在する細胞の小器官で、活動のエネルギーのもとともいえる「アデノシン三リン酸(ATP)」を合成する大切な働きをしています。

ATPは、“エネルギーの源”として、手足や心臓の筋肉、脳の活動などだけでなく、卵子の成熟、精子が卵子に前進していく時にも、受精後の胚の成長にも欠かせないのです。

ミトコンドリアを活性化させる習慣と栄養素

日光を浴びる
ミトコンドリアを活性化させるにはいくつの方法があります。
最近は、ミトコンドリアの活性をサポートするサプリメントもありますが、普段の生活できることがたくさんあります。

  • ゆったりと質の良い睡眠をとること
  • 朝の日光浴で紫外線を浴びる事
  • ややきつめの有酸素運動
  • 水風呂・寒中水泳
  • プチ断食

などがあります。
また、筋肉が増えればミトコンドリアも増え代謝もよくなります。
簡単なところでは、深呼吸をすることでもミトコンドリアは活性化されますし、糖質制限もミトコンドリアを活性化します。

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ミトコンドリアを活性化する栄養素と避けたいもの

妊活は栄養バランスも大事ミトコンドリアを活性化させるに必要な栄養素もあります。
普段の食事では、ビタミンB群や、抗酸化ビタミンと言われるビタミンA、C、E、鉄、カルシウムなどのミネラルも必要です。

さらに言えば、野菜や果物に含まれる、ポリフェノール、スーパーオキシド消去活性(SOD)などの酵素を増やすことも効果的です。
そして、ミトコンドリアの働きを阻害するトランス脂肪酸や質の悪い油分を避けることが大切です。

ミトコンドリアの元気の源、L-カルニチンとコエンザイムQ10

ミトコンドリア活性に大切なコエンザイムQ10
コエンザイムQ10というと、美容や疲労軽減をサポートする成分として注目されています。
実は、ミトコンドリアが食事から摂取した『栄養素』と、呼吸で取り入れた『酸素』を利用してエネルギーをつくると時に、必要不可欠な補酵素が「コエンザイムQ10」なのです。

そして、ミトコンドリアに栄養を運ぶ重要な役割をしているアミノ酸が「L-カルニチン」です。

コエンザイムQ10は、年齢とともに減少していくことが分かっていますので、体内の抗酸化力が低下し、体力の低下、疲労回復力の低下、肌の衰え、卵子の質の低下など様々な老化現象に関連しているといわれています。

普段の食事ではコエンザイムQ10は摂取しにくいので、ミトコンドリアサプリ、最近の妊活サプリ、特に医療機関で取り扱いをしているサプリメントには、この2つの成分が含まれているものが多いのです。

ミトコンドリアの活性化のために、サプリメントを選ぶ時には、コエンザイムQ10とL-カルニチンがきちんと配合されているものを選ぶのもポイントです。

まとめ
  • 卵子は年齢とともに歳をとる
  • 卵子が老化すると『妊娠しにくくなる』『流産しやすくなる』
  • 過度な活性酸素を避ける
  • 食事や運動など生活習慣の改善で卵子の老化を遅らせる

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