【不妊治療の検査や費用】井上善レディースクリニックの井上院長に聞きました
不妊治療の流れや検査の事や補助金の申請などを、「井上善レディースクリニック」院長の井上善仁先生に、お話をおうかがいしました。
不妊の悩みを専門家に聞くインタビュー企画の第2弾。
子どもを授かるために。
私たちが目指すのは、来院されるひとりひとりの心と身体に寄り添える治療です。
当クリニックは、婦人科に関するお悩みから不妊治療を希望される方まで、さまざまな症状の方が来院されます。
不妊治療を開始するにあたっては所定の検査を行いますが、生理痛などの症状を伴う場合は更に詳しい検査で治療方針を探ります。
検査の結果、内膜症や子宮筋腫などが見つかる方も多く、症状が重い場合はその治療が優先されることもあります。
ですが近年は30代半ばから40代前半の患者さんが増えており、妊娠を前提に考えた時に、疾患の治療と同時進行での不妊治療を選択せざるを得ない場合もあります。
日本産科婦人科学会による不妊症の定義は、「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合を不妊という。
その一定期間については1年というのが一般的である」となっていますが、アメリカ生殖医学会のガイドラインでは、「35歳以上であれば、6カ月で医学的な検査を開始するのがよい」と推奨されています。
妊娠を希望する場合、年齢は若いほど、治療開始は早いほど有利になるのです。
将来子どもを授かりたいとお考えで生理不順や生理痛などの症状がある方は、症状が軽い場合でも早めの検査をすることが将来の安心に繋がります。
今は血液検査だけで簡単に卵巣予備能(卵子の数)等を測定することも可能です。
少しでも気になることがあれば、ぜひ早めにご相談ください。
検査から不妊治療へのステップアップ、補助金の申請まで一連の流れをスムーズにサポート
結婚から避妊せずに一年が経ち、そろそろ…と思われる方もいらっしゃると思います。
そういった時、まずはご自分の身体の状態を知るために検査を受けることが大事ですが、どのような検査があるかご存知ですか?
一般的な検査の流れでは、女性の場合、問診から始まり、子宮や卵巣などに異常がないか調べる内診・超音波検査、月経のリズムに合わせて血液を採取するホルモン検査、卵管の通りを調べる卵管造影検査などです。
これらの検査をしていくなかで子宮の病気や何らかの問題が見つかった場合、不妊との関連性があるものに関しては、治療を進めながら同時に不妊治療についても考えていく必要があります。
少しでも早い問題解決のために、最短・最小限の検査を効率良く実施することが大切です。
当院では婦人科のトラブルから不妊治療までテーラーメイドの治療を行っており、必要があれば体外受精・顕微授精も積極的に行っています。
また基本姿勢としてはエビデンスに基づいたオーソドックスな治療を行いたいと考えております。
不妊治療が少しでもストレスの少ないものとなるよう、個室のカウンセリングルームなども設けておりますので、どうぞ安心してご相談ください。
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不妊治療の費用
保険適応の可能な検査や治療については通常通り保険診療となりますが、人工授精(ご主人の精液を処理して良好な精子のみを子宮腔内に戻す治療です)や生殖補助医療(体外受精や顕微授精)について、現時点では保険診療の対象外となっていることから、私費診療となっております。
当院の2018年時点での費用を参考に紹介します。費用はクリニックによって異なりますので、各クリニックでご確認ください。
人工授精/¥18,000(税別)
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体外受精・顕微授精の費用例
治療内容 | 料金(税別) | |
---|---|---|
体外受精−胚移植 | 初回 | 27万円 |
2回目 | 25万円 | |
3回目以降 | 23万円 | |
採卵しても卵子が得られなかった場合 | 8万円 | |
排卵等により採卵キャンセルとなった場合 | 1万円 | |
受精しなかった場合 (媒精・顕微授精で受精卵が得られなかった場合) |
初回 | 18万円 |
2回目 | 16万円 | |
3回目以降 | 14万円 | |
胚移植しなかった場合 (新鮮胚移植をせず全胚凍結となった場合) |
初回 | 22万円 |
2回目 | 20万円 | |
3回目以降 | 18万円 | |
顕微授精に伴う追加 | 6個未満 | 5万円+ |
7個以上 | 6万円+ | |
day4以降の培養延長加算 | 3万円+ | |
2 step(2段階胚移植)に伴う追加 | 3万円+ | |
SEET法に伴う追加 | 2万円+ |
その他、症例に各々の費用は異なってきます。
例えば、採卵して全胚凍結を行った場合は、採卵初回10万+培養料12万+凍結保存料5万の合計で27万円となります。
もしも高度な不妊治療が必要になった場合でも、当院は福岡県の特定不妊治療指定の医療機関となっていますので、補助金申請の手続きのアドバイスも行うことができますので費用面などもご相談ください。
お話を聞いたのはこの方
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