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妊活サプリって種類もいっぱい!どうやって選べばいいの?

妊活サプリメントの選び方-妊活・妊娠初期に必要な栄養素を不妊カンセラ―が教えます。

赤ちゃんが欲しいと思う方が「妊活」するということが、ごく当たり前になってきました。
体外受精や顕微授精など高度生殖医療が進歩している現代でも、妊活の第一歩としては、まず、サプリメントで栄養を摂るという方も多いと思います。不妊クリニックでも補助的にサプリメントを処方することもありますし、多くの妊活をサポートするサプリメントが販売されています。でも、妊活サプリメントと言っても色々なタイプが多くのメーカーから販売されていますし、インタネット上には、「妊活力を高める妊活サプリ」「授かりましたの声、続々到着中‎」
「安心できる葉酸サプリならコレ‎」「高齢の私が妊娠できたサプリメント」「口コミで人気の妊活サプリメント」など、多くの広告も掲載されています。

足りない栄養を補ってくれるのがサプリメントですので、多くの選択肢があるのは良い事。しかしどのようなサプリを購入すればよいのか、分かりづらい点もあると思います。

そこで今回は妊活サプリメントに不妊クリニックの医師、不妊カウンセラーに妊活サプリメントの選び方をレクチャーしていただきました。

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飲むだけで妊娠する魔法の妊活サプリはない!

魔法の妊活サプリなんてないインターネットで販売されている妊活サプリの広告を見ると、飲むだけで妊娠できるの?と思わせるようなものも目につきます。
もちろん、そんな魔法のようなサプリメントはありませんし、魔法の薬もありません。

不妊治療クリニックでサプリメントは、卵巣の老化を防ぐ抗酸化力の強いものや血流の循環をよくするものを補助的に出します。
あくまで、妊娠を望まれる方の健康な身体づくりのために、補助療法として取扱いをしているのです。



食事の見直し+足りないところをサプリメントで補うものというのが基本です。

栄養不足を改善すれば妊娠体質に変わる!

ダイエットで栄養不足女性の中に多いのが、間違ったヘルシー志向や食事に気を使いすぎて、結果的に栄養不足になっているということがあります。

ダイエットやマクロビ、野菜中心の食事で肉や脂を避ける、ファスティングなどにそれぞれが悪いわけではありませんが、美容や健康のために頑張ったヘルシー志向が妊娠に必要な栄養を不足させていることが多いのです。

例えば、女性の悩みで多い不眠、生理痛、イライラなども潜在的な栄養不足が原因の1つこともあり、病院で検査しても異常がなく、栄養不足が改善されると体調の良さを実感する事もあります

妊活でいえば、カロリーはオーバーしているけど、必要な栄養が足りていないことが多いのです。
栄養状態が整えば、子宮環境も整い、妊娠体質に変わります

時期によって違う!必要な栄養素とは?

足りていない栄養や改善したい状況は時期や生活習慣によっても異なります。
サプリを選ぶ時には、自分に何が足りていない栄養は何かをチェックする事と時期にあった栄養を知る事が大切です。

例えば、妊娠初期から中期に赤ちゃんの成長によって必要な栄養も変わってきますし、妊活時期は、子宮環境を整えたり、卵子の老化を予防するなど、その時期にあった必要な栄養が不足しないように食事に気をつかいながら不足分をサプリメントで補いましょう。

妊活時期には
・性ホルモンになる材料を補う
・卵子の老化を予防する
・子宮環境を整える
子宮・卵巣を元気にする栄養
妊娠初期
・赤ちゃんの脳、内臓、骨などの発育のために
・先天性異常のリスクを軽減させるために
・流産・早産を防ぐために
赤ちゃんに必要な栄養

妊活・妊娠体質になるために必要な8つの栄養素

ここでは、サプリメントを選ぶ前に、日常の食生活で不足しがちな妊活・妊娠しやすい身体つくりを目指すため必要な8つの栄養素について説明します。不足しがちな体質や習慣もあわせてチェックしてみましょう!

たんぱく質

妊活に必要なたんぱく質妊娠体質の土台となる基本の栄養は「たんぱく質」です。

たんぱく質は、皮膚や骨、血管、内臓、卵子など、体をつくる材料としてだけでなく、神経物質のおおもとの材料でもあります。

また、たんぱく質の一種である「アルブミン」は、ビタミンやミネラルなどの栄養素を体のあちこちに届ける役割もあり、他の栄養を働かせるためにも必要です。

たんぱく質は、休むことなく消費されていますので、食事でこまめに摂る必要があります。

たんぱく質が不足しがちな体質・習慣
  • 健康と美容のため野菜中心の食生活を意識している
  • コレステロールが気になるので卵も控えている
  • ダイエットをしている
コレステロール

コレステロールは女性ホルモンや男性ホルモンの大切な材料となります。

卵巣に働きかけ、排卵を促す性腺刺激ホルモンというホルモンも、コレステロールが不足すると、無排卵の引き金になり不妊につながる事にもなります。

脂質の一種であるコレステロールは、血液中で溶けにくく、たんぱく質でコーディングすることで体内を移動しますので、魚や肉、卵などたんぱく質をしっかり摂る事で、コレステロールも補うことができます。

妊活・妊娠に必要な鉄
鉄は粘膜をつくる材料として、子宮の環境を整えます。

鉄は7割が赤血球に含まれ、血清鉄、組織鉄、フェリチンにも含まれています。
健康診断では、赤血球に含まれているヘモグロビンの量などを調べ、フェリチンという貯蔵鉄は調べないので、潜在的な鉄不足、隠れ貧血を見逃しがちになります。

女性は月経によって毎月、鉄が失われます。妊娠前は1日2mgが失われます。妊娠中はおなかの赤ちゃんにも酸素を届けるため、赤血球が増えるため貧血になる妊婦さんが増えます。

しかし、産婦人科で処方される貧血の薬は、たんぱく質と結合していない「非ヘム鉄」のため吸収率が悪く、改善しないことが多いのです。

非ヘム鉄はビタミンCなど吸収を促進する栄養素と一緒にとることが必要です。
一方で、赤身の肉や魚など動物性食品に含まれる「ヘム鉄」は「非ヘム鉄」より吸収性が5~10倍もあります。

さらに、たんぱく質、ビタミンB群、ビタミンCと一緒にとることでさらに効果的に吸収することができます。

鉄が不足しがちな体質・習慣
  • お肉を控えめにしている
  • 月経量が多い
  • 冷え症・頭痛・肩こり
ビタミンD

ビタミンDは、カルシウムや骨の代謝に欠かせないビタミンとして知られていましたが、専門家の間では免疫作用の調整などの役割でも注目されている栄養素です。

妊娠の関係でいえば、388人の閉経前女性を35歳未満、35~39歳、40歳以上に分けそれぞれ血中ビタミンDとAMHを測定して調べた結果、次のような結果がでています。

40歳以上の女性では、血中のビタミンD濃度が高いほどAMH(卵巣予備能)が高い
血中ビタミンDの濃度が高い女性ほど体外受精の妊娠率が上昇している

アメリカの研究チームの報告では、ビタミンD習慣流産のリスクを下げるという研究も。

ビタミンDは、日光を浴びて紫外線によりつくられますが、日焼けを避けたい女性はサプリメントでの摂取が現実的かもしれません。

ビタミンDが不足しがちな体質・習慣
  • 紫外線が気になり、あまり日光を浴びない
  • 花粉症・アレルギーがある
  • 風邪をひきやすい
ビタミンB群

たんぱく質・糖質・脂質などの代謝のときに欠かせないのがこのビタミンB群なのです。ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビチオンなどビタミンB群は妊娠に関わる栄養としても大切な働きをします。
ビタミンB6は脳の神経物質の材料として重要で、ママと赤ちゃんのメンタルを安定させ、つわりを予防する働きもあります。

ビタミンB群が不足しがちな体質・習慣
  • お酒をよく飲む
  • 口内炎ができやすい
  • 眠りが浅い
葉酸

葉酸は妊娠初期に必要な栄養妊活中や妊娠を考える女性は耳にしたことがあると思います。
葉酸は2000年に厚生労働省が、「妊娠可能な全女性」に1日400μgを目安に積極的に摂取することをよびかけるようにと全国の医師会に勧告を出しました。

葉酸には、赤ちゃんの脳の発育を助けたり、神経をつくる働きがあります。
赤ちゃんの脳の神経は、なんと妊娠6週めくらいにほぼ、できあがってきます。
妊娠6週だと、妊娠していることに気付かないかたも多い時期ですので、妊娠前から摂る必要がある栄養素なのです。



また、葉酸をとるときにはビタミンB12と一緒にとることで活性化しますのでセットでとるようにしましょう。

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は、体内のあらゆる細胞内にあるミトコンドリアに存在し、私たちのエネルギーをつくりだす栄養素です。

もうひとつ大きな役割が、抗酸化作用です。卵子のミトコンドリアもエネルギーを産生する時に多くの活性酸素を発生させるために、卵子も年齢とともに酸化しやすくなります。

若い時は、コエンザイムQ10が多く体内に存在しますが、年齢とともに減少するので、抗酸化作用が低下して、卵子の酸化、卵子の老化が加速します。

卵子の老化スピードをできるだけ緩やかにして、体と卵子の老化を防ぐために、30代以降は積極的な摂取が必要です。

鰯や牛肉、ブロッコリーなど食品にも含まれますが、食べ物だけでは十分にとれないのでサプリメントで補給する必要があります。

ビタミンE

別名で「妊娠ビタミン」ともいわれる妊娠に欠かせない栄養素です。
効果として妊娠だけでなく、アンチエイジングと血流アップにも欠かせないビタミンで、頼もしい女性の味方です。
妊活時期には、排卵の促進、卵巣重量の増加、ホルモン調整作用があり、無排卵など月経異常の治療で用いられたりします。

また、妊娠時期には胎盤の血流を促進したり、産後はホルモン調整作用と乳腺の血流促進作用で母乳の出をサポートする効果も期待できます。

コエンザイムQ10と同様、抗酸化作用で卵子の老化にも効果が期待できまます。

妊活サプリメントにはどんなタイプがあるの?

ここまで妊活にはどんな栄養が必要かを説明しましたが、ここでは、妊活サプリメントを選ぶ時に目的にあったものかを知るためにタイプ別に分類してみます。

不妊クリニックや産婦人科で出す場合には、葉酸以外には、卵巣の老化を防ぐ抗酸化力の強いビタミンEやコエンザイムQ10や血液の循環をよくするものを個別に出すことが多いです。

市販のサプリメントは、様々な成分を配合したマルチタイプが中心ですが、メインとなる成分や目的によっていくつかに分類できます。

  • 葉酸サプリメント
  • マカサプリメント
  • ミトコンドリアサプリメント

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葉酸サプリメント

2000年に厚生労働省が、「妊娠可能な全女性」に1日400μgを目安に積極的に摂取することをよびかけるようにと全国の医師会に通達したことから、妊娠初期に葉酸が必要だという認知が高まり、多くのメーカーから葉酸サプリが発売されました。

葉酸以外に、ビタミンB12やカルシウムなどを配合した比較的安価なものから1万円を超える高価なものもあり、どれを選んで良いのか迷うほど多くの製品があります。

  • エレビット
  • ベルタ葉酸サプリ
  • ピジョンの葉酸サプリ

マカサプリメント(滋養サプリ)

マカも妊活サプリとして人気で多くのメーカーから発売されています。マカは、「ホルモンバランスを整える」といったイメージを持つ方が多いのですが、一部ではそれを裏付けるデータが揃っていないという意見もあります。

しかし、マカにはアミノ酸をはじめ、鉄や亜鉛といったミネラル、ビタミンもバランス良く含まれている、バランスの良い栄養食品として期待できる声も多いのです。

  • ヤマノのマカ
  • ハグマカ

ミトコンドリアサプリメント

最近、特に注目されているのがミトコンドリアを活性化させるサプリメントです。
不妊の原因として「卵子の老化」が話題になった頃から、抗酸化力の高い成分を多く配合し、不妊体質の改善に効果が期待できるということで、これまでに葉酸サプリやマカサプリで効果に満足できなかった方に支持されています。

妊活サプリでこれだけは絶対チェックしたい2つのポイント

サプリメントは、あくまで足りていない栄養を補い、妊娠しやすい身体つくりに近づけることが目的。
使う前に絶対チェックしておきたいポイントがあります。

それは、成分の配合量と栄養成分の数値です!

成分の配合量と栄養成分の分析値

妊活サプリは栄養成分の表示で選ぶサプリメントの表示は、必ず表示しなければならない栄養素の項目としては、カロリー(熱量)、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム量だけです。
その他の栄養成分は、メーカーの自主性に任せられているのです。

実際には、使用するサプリメントに、どんな栄養成分がどれ位入っているかが一番重要なポイントですので、これを製品のパッケージに載せているのかどうかは、「メーカーの製品に対するユーザへの姿勢・意識レベル」の表れかもしれません。最近の妊活サプリメントも、表示している製品とそうでない製品があります。その時に必要としている栄養が入っているかしっかり確認しましょう!

赤ちゃんのために不要なものが入っていないか

妊活サプリを選ぶには原材料もパッケージで確認妊活時期も、妊娠初期にも必要な成分があるように不要なものもあります。

添加物は、身体に悪いというイメージがありますが、現在のルールでは、厚生労働省が推奨するモノグルタミン酸型葉酸も表記上は、添加物扱いになることもあり、一概には言えないという面があります。

もちろん、不要な添加物は少ないほうが良いのですが、ポイントとしては、必要な栄養成分とのバランスです。

これも原材料表示を見ることで、何が多く使われているのかを知る情報ですので、しっかり確認しましょう。
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まとめ

妊活サプリは、不妊治療のクリニックの場合、医師の指導で使用しますが、自分で選ぶ場合には、自分にあったものを選ぶことがとても大切です。



しっかりとポイントを確認して選ぶようにしましょう。

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