不妊カウンセラーが教える、妊活に非協力的な夫に使える3つの心理テクニック
目次
なんで夫が妊活に協力してくれないの?と悩む女性に
夫が不妊の検査(精液検査)を受けるのを嫌がっていて、いざ、何年もたって病院で検査したら、原因は男性だったというケース。
いざ、不妊治療をはじめる時には、妻も年齢を重ねていたために、「もっと男性が早く治療していれば妊娠しやすかったのに」とことが不妊クリニックでは結構あります。
不妊原因の半分は男性にあるということが分かった現代でも、いまだに「子どもができない原因は女性にある」「卵子の老化が原因」という雰囲気があります。
50代後半や60代の男性芸能人に子どもができたというニュースが流れることもあり、「男性は何歳になってもこどもができる」と思っている方も多いようです。
確かに、男性の精子は何歳になってもある程度の生殖能力があるのですが、年齢が上がれば精子も老化し生殖能力も衰え、流産や子どもの先天性異常のリスクも高まります。
原因は男性にもあることを知ったうえで、早めに検査を受けることで妊娠にむけての可能性や対応策は拡がります。
なので、専門家は「不妊治療は夫婦が力を合わせて行う事が大切!」というのです。
不妊クリニックに来られた場合は、男性に原因があれば、治療したり、生活習慣の改善で妊娠にいたることもあります。
しかし、検査も受けたがらない、煙草もやめないなど驚くほど非協力的な男性がいるのも事実です。
そこには男性特有の心理があります。
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妊活を成功させるには男性の心理を知る事から
女性からすると、単なるわがまま、身勝手に思えるかもしれませんが、男性と女性の性差でもあり、上手く男性心理を利用することもできますので知っていただきたいのです。
妊活で非協力的な男性の心理として一番は大きいのは
「自分の生殖能力に原因があると認めるが怖い」
ではないでしょうか。
実際、精液検査をうけた男性で結果が悪かった方の殆どがはじめは「まさか自分が!」
とショックを受けています。
そして、ここにはもう1つ、女性には理解しにくい心理があります。
「生殖能力に問題がある」ことをパートナーである奥様に知られたくないというものがあります。
これは、自分は女性を守る強い存在であり、弱い部分を見せたくないという動物的な雄の本能的なものなのでしょう。
実際、不妊治療において男性が原因だった場合、治療によって妊娠する可能性は高くなっていますが、一番やっかいなのが、この男性心理によっておこる、時間の浪費、そしてその間に進む卵子の老化です。
本来、男性にもっと、妊娠や不妊治療のことを知ってもらい、さっさと検査をうけてもらうのが最善策なのですが、現実問題としては、女性に問題がないと分かってから最終的に男性が、しぶしぶ検査することが多いです。
夫に精液検査を受けてもらうコツ
これまでに夫婦で検査にこられた男性に理由を聞いたなかで、一番ストレートで良いと思った旦那様に精液検査をすすめる方法を紹介します。
「今、行ってるクリニックで次回は、旦那の精液検査になっている」とプログラムになっていて、私が頼んでいるのはなく、病院や先生が言っているというパターン。
実際、病院に通っている方は、ドクターに言われて、「旦那になんて言おう。」「嫌がるだろうな」と悩む女性が多いようですが、実際には、はじめは驚いたり、嫌がる男性が多いのですが、
「病院が言ってる」「先生が言ってる」というと、しぶしぶでも意外に受けに来る男性が多いのが事実です。
大事なのは、無理強いしないことです。
男性のタイプにもよりますが、少し間を置き、夫が自分で考える時間を与えることが結構大事です。
男性は、無理強いすると必要以上に拒否しがちになることもありますが、自分で考え、それが必要と自分で理解し判断すると納得してくれることが多々あります。
女性側が知っておきたいポイントとして、情報を与え、それは権威ある専門家(医師)が言っていることで、判断はあなた(男性)に任せますよ!というスタンスです。
もう一つのパターンは、ストレートに「私たちの将来のために、精液検査を受けて欲しい」とお願いすることです。
最近は、テレビなどでも「精子の老化」が取り上げられることもあり、年齢的に時間がない場合は、ストレートに伝えることで「分かった」という男性も増えているようです。
旦那様のタイプによって伝え方はいつくかあると思いますが、ポイントは無理強いしないことが一番です。
どうしても検査を拒否する男性の場合は、じっくり話しあうこと、それでも頑なに拒否する男性、今まで私の知る範囲ではそこまでの人は少数なのですが、パートナーとしてやっていけるのか考える必要があるのかもしれませんね。
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タイミングで排卵日を伝えるのは逆効果?
不妊治療の最初の一歩といえば、タイミング法。
クリニックで行う場合は、超音波検査で卵巣の腫れがないか前の月経で排卵されず残った大きな卵胞がないかチェックし尿中のLH検査で排卵日を正確に割り出し、セックスのタイミングを指導します。
不妊治療の一歩として病院でも行いますが、病院に通っていない方も、市販の排卵検査薬などでタイミングをはかる事も可能で、多くの方が使用していると思います。
自然妊娠するために、最も妊娠しやすい“排卵の前または直後”に合わせて行為を行うのがタイミング法。
人気の排卵検査薬
タイミングの伝え方は男性のタイプによる
単純に計算すると1年に12回しかないチャンスなのですが、やっかいな事に「タイミング法が苦手」という男性が多いのも事実。
「事前に今日!といわれるとプレッシャーしか感じない」
「そういったことは自分のタイミングで誘いたい」
「待ちかまえられると逃げたくなる」
「何、言ってるの?私はこんなに努力しているのだから、協力して!」と思うのが女性の本音かもしれません。
でも、男性が物理的にできない状態になると自然妊娠、タイミングはうまくいきません。
場合によっては、心的要因による勃起障害や射精障害になることもあるくらい、男性は心理的に女性より弱いということを理解していると、腹がたつのを少しは抑えられるかも
男性もこどもが欲しくないのではなく、「無理強い」までいかなくても、セックスに関して、「子づくりを目的」とした場合、「結果」を求められることになり、それがプレシャーになることもあるのです。
若く性欲も旺盛で排卵日に限らず何度でも大丈夫という男性や妊活に協力的な男性は、排卵日をしっかり伝えて二人で頑張るのも良いでしょう。
男性は、年齢とともに性欲も落ち着いてきますので、プレッシャーに弱い男性の場合には、あえて排卵日を伝えない方が良い場合もあります。
夫の性格やこれまでの言動を思い出して、どちらが良いか判断してみるのもよいと思います。
これはダメ!タイミングでやりがちな失敗
「私は努力しているのだから協力して」と排卵日だけの行為がプレッシャーになることは先に紹介しましたが、その他にタイミングで女性がやりがちな失敗をあげてみます。
ネットや女性誌によくある「排卵日を夫に伝える方法」「男を興奮させるモテテク!」「旦那をその気にさせるテクニック」などを見て、次のようなことをやっていませんか?
- アプリで排卵日を伝える
- 出勤前に「排卵日だから早く帰ってね。」と直球で伝える
- セクシー下着を買って夫をその気にさせようとする
- 非日常を演出して雰囲気を変える
- ボディタッチでスキンシップをはかる
- 仕事で疲れている夫のマッサージをしてあげる
- 栄養満点でおいしい食事を用意してあげる
これはある意味間違っていない面もあるのですが、条件付きということを知っておくと上手くいく可能性が高まります。
タイミング法を成功させる2つの条件
1つ目は、子どもを欲しいという二人の共通の想いであること。
2つ目の条件とは、排卵日を特別な日にしないこと。
子どもがほしい!ということが、二人の共通の目的となっている場合は、直接伝えることで、うまく行く場合もあります。
ただ、男性は「できるだけ自然に」という思いが強い人が多いのも事実です。
普段は、マッサージもボディタッチもしていないのに、排卵日付近だけ、栄養満点の食事やスキンシップだと、男性は構えてしまいます。
また、排卵日だけにセックスをすることで、妻に愛情を感じにくくなるという男性もいます。「妊活」「排卵日」を意識しないで、排卵日以外にもセックスをしたりスキンシップをとることが大切です。
今でも月に一回あるかないかなのに、折角の排卵日以外にしてしまうのは無駄じゃないかと考える方もいますが、普段から夫婦のコミュニケーションがうまくいけば、自然に旦那も優しくなり、赤ちゃんをつくる努力にも協力的になることが多いのです。
男性の心理をうまく活用し、排卵日以外にトライすることで、焦りやストレスも消えて、妊娠しやすい身体つくりと精神状態を整えることができます。
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